研究室の冷蔵庫に由来不明のオレンジジュースが4箱あって消費期限が切れそうだったので、
なんとか消費しようと思って、とりあえずケーキを沢山買ってきて、
ケーキ&ジュース大会を勝手に行なった。
ジュースは2箱消費できたけど、まだ2箱残っている。
明日またケーキ大会するとなると、なかなか大変なので、この2箱は捨てることになるかなぁ。
最近、現実逃避で書いたエルデシュ記事が周りの数人で評判になっている。
実はこの日記では2004年5月11日に登場していたのだけども、
今回は英語で書いてちょっと「公にする度合」を上げてみたのだ。
今後、このシリーズは続くかもしれないです。
「続ける」と宣言してしまうとプレッシャーになるので、宣言はしないことにします。
ハイフネーションを知りたくて、goo英和辞書で「combinatorics」を検索したら、
意外な事実に遭遇してしまった。
この辞書では「combinatorics」の意味が「[コンピュータ] 組み合わせ理論」になっていたのだ。
「組合せ」が「組み合わせ」になってしまっている、というのはよく見かけるのでいいとして
(本当は許したくないのだけども)、
一番驚いたのは、分野が「コンピュータ」であることだ。
どうして組合せ理論は数学ではないのか、と、かなり驚いた。
東大・福島先生の雑談 (ページの一番下の方です)。
「田口の講義三法則」というのは割と自分の思っていることに近いです。
そして、その下の「学生は、熱意ではなくて、親近感に敏感」というのは、
ふむ、確かにそうだ、と自分も思いました。
大教室の講義とか好きじゃないんですよね。自分は。
(実は、これが基礎科学科第二という学科に進学した大きな理由の一つになっています。
詳しくは私たちの卒研を参照、といきたいとこですけど、卒研は内輪にしか知られていない。)
やっぱり講義にはライブ感がないといけないと思います。
講義だけじゃなくて、セミナーとかでもそうなのですけども。
1つめの「学生は動機付けされた聴衆ではない」というのはよく分かります。
研究会でもセミナーでも、自分は動機付けてもらえないと話しにのめりこんでいけないです。
個人的には、証明とかそんなものはどうでもいいです。動機付けてさえもらえれば。
それで面白いと思えば、自分から証明を聞きに行ったり、勉強しようという気になるものです。
ということで、自分の発表とかは動機付けだけで終わったりして、これはこれでよくないんですけど...。
2つめの「学生は(配ったプリントを)読まない」っていうのは、ちょっと実感が沸かないです。
少なくとも自分が学生だったときは、あまり読まなかった気もしますけど、
それは配られた物の特性による気がします。
講義ノートみたいなものは、割と読んだと思います。特に試験前とか。
あと、実習の場合とかは、それは読まないと実習が出来ない。
しかし、なんか補助教材っぽいものとか、論文まるごととか、
そういうものを配られても、それはちょっと読まないですね。
自分は、担当してる演習とかで割と配りものをします。
(実際配るわけではなくて、webに置いておくというだけという場合もありますけど。)
これは大体、演習問題の解答ですが、かなり詳細に書きました。
例えば、「頂点数が2k+1の閉路の安定数はk」という命題に対して、5行ぐらいの証明がついています。
これはグラフを知ってる人にとっては自明なことなのですけど、
自分は「自明」ということばが好きではなくて、学生さんに「これは自明だから」とかいう感じで論理を進めてもらいたくないので、
わざわざ5行ぐらいかけて証明つけるわけです。(ページ数が増えてしまいますけど。)
一応、そういうメッセージがあるわけです。
全員に読んでもらえなくても、少数の読んでくれた人にそういうメッセージみたいなものが伝わればよいな、と、秘かに思っています。
3つめは「教師の熱意は伝わらない」ですね。
これはそう思います。同感です。
福島先生の考えにも共感するのですが、
「あるときから『がんばる』とか『熱意』とかが大キライになりました」という境地まで
自分は達していないようです。
「熱だけ発していればいいのか!?」っていうのはちょっと言い過ぎな気がしますね。
熱意は出来れば伝わった方がよいとは思うんですけど。
ただ、熱意があってもそれは伝わるものではないので、そこがギャップですね。
で、「親近感」に戻ると、やっぱりこれが一番重要な気がしますね。
個人的な感想だと、演習とか実習をやってるときは、質問などに親身に答えることで学生からの信用を得ている気がします。
で、それが親近感に繋がる、と。
なので、自分が気をつけていることは、質問する余裕を必ず用意することです。
最近はセミナーや研究会で話すときも、ちょっと止まって質問を促したりするようにしています。
(研究会のときはあまり途中で質問してくれる方がなくて、ちょっと残念です。
これは「質問しない」というのが文化的な取り決めなのでしょうか。)
授業のときは、例えば、昔プログラミングの実習なんかをしていたときは、
巡回するときにゆっくりと歩くように心掛けていました。
(ちょっと困ってそうな人がいるときに、自分から声を掛けたりした方がよいのかもしれないですけど、
実習のときとかは、困りながらも自分で解決しようとしているのをあまり邪魔してはいけないな、と思うので、
そういうときに声は掛けないようにしてました。)
ということなので、常に親しみやすいキャラクターでいるように心掛けたいと思いました。
無理矢理まとめます。
ちなみに自分も「テンション5割増スイッチ」を入れてます。
なかなかD論書きが進まない。
もう少し気合いを入れないといけない。
FOCSから帰ってきた人からプロシーディングスをみせてもらった。
面白そうだとおもったのは、MAXCUTの近似不可能性の論文で、
ある2つの予想が正しければ、タイトな近似不可能性の証明が完了する、というもの。
そのうちの1つは論理関数のinfluenceに関するもので、これは面白そうだと思った、
のだけれども、
今、あるページを見ていたら、
これはもう解かれてしまったらしい。
(少なくとも、証明のスケッチが出来るところまでは来ているらしい。)
なんか、残念というか、すごいというか、なんというか。
(ちなみに、このページは検索して見つけたのではなくて、ぶらぶらしていたら見つけてしまったものです。)
今日は固定パラメータ・アルゴリズムの勉強をみっちり...と言いたいところだったけれども、
かなり昼寝をしてしまいました。
ちょっと最近夜更しのしすぎです。いけません。
下に置いた厳密アルゴリズムの解説に続けとばかりに、固定パラメータ・アルゴリズムの解説を始めようとしたら、
なんかこちらの方はテクニックが大過ぎて、どんな感じで説明していったらいいのか、っていうのが
なかなかまとまりません。
tree decompositionとか真面目にやりだすと、20ページぐらいでは収まらない気がふつふつとします。
メールが届かない、という現象はいまだに原因不明。
現在調査依頼中。
今年のISAACのpreliminaryプログラムをみたのだけども、
なんか振り分け方がおかしい。
全然分野があっていない。どうしてなのだろうか。
しかも「Misc.」なんてセッションがある。
結局おとといの幾何の問題はもう考えていない。
流石に難しかった。
また機会を見つけて考えたい。
最近、パラメータ化計算と厳密計算にはまりすぎで、
これは自分の中では、一時期の協力ゲーム理論のようなはまりようです。
これは楽しくて仕方がない。
楽しくて仕方がない割りには、論文が書けないですけど。
やりたい問題はいくらでもあるのに。
昨日日記に書いたら、早速反応が。
ありがとうございます。
10月になってチューリッヒはかなり寒くなっています。
まだコートはいらないでしょうけど、それぐらいの勢いになっています。
上原さんのページを見ると、
「グラフクラスとアルゴリズム」という、私には見逃せない記事が出てます。
ちょっとした文章ですけど、基本的なことが簡潔に書かれています。
この分野に興味がある人は、見てみると面白いと思います。
ちなみに、ここで紹介されていない「固定パラメータ容易性」が自分の最近のテーマです。
これは上原さんが紹介しなかったので、何か機会がありましたら自分の方で紹介したいぐらいです。
ということで、固定パラメータ容易性ではないのですが、
厳密アルゴリズムについてこの夏に書いたもの (PSフォーマット、日本語!) を置いておきます。
これはかなりアルゴリズムの専門家向けですけど、
アルゴリズム理論を勉強したことのある学生さんでも読めると思います。
興味がある方は是非御覧下さい。
Oleg PikhurkoのページにErdős Lap Numberという面白いものを発見。
つまり、Erdős自身のErdős Lap Numberは0で、
Erdős Lap Numberがiの人の膝 (脚)
に腰掛けたことがことがある人のErdős Lap Numberはi+1とするわけです。
自分のErdős Lap Numberはおそらく∞だと思うけれども、よく分かりません。
自分の周りにいる人の誰かに腰掛ければ、すぐに有限にはなると思うけれども、どうでしょう。
ちなみに、私のErdős Numberは3です。
なかなか2になれません。
(1の人が身近にいないので。2の人はたくさんいるのに。)