2019年の4月から始まる輪講と卒業研究に関する研究室配属のための情報です.
岡本研究室はI類 (情報系) の情報数理工学プログラムとコンピュータサイエンスプログラム (I系) の学生を主に受け入れます.受け入れ定員は2です.
岡本研究室は先端工学基礎課程 (K課程) の学生も受け入れます.受け入れ定員は1です.
岡本研究室は情報・通信工学科の学生も受け入れます.情報数理工学コースとコンピュータサイエンスコースに所属している学生は受け入れます.受け入れ定員は1です.情報通信システムコースと電子情報システムコースの学生も受け入れるかもしれません.受け入れ定員は未定です.
万が一,私が配属希望者の中から選抜を行わなくてはならなくなったとき,次の基準によって選抜を行います.上に書いてあるものほど,優先順位が高くなります.
別の言い方をすると,GPAの優先順位は非常に低いです.おそらく,それが選抜における決め手となることはないでしょう.その点を不安に思っている人は安心して下さい.
すなわち,上に書いてあるもののみが考慮されるので,例えば,次のものは考慮されません.
岡本研は調布祭のオープンキャンパスで「パズルで楽しむ離散数学の最先端」と題して研究室公開をします.来ていただければ,研究室の雰囲気が分かるかと思います. 調布祭期間中の11:30から16:00頃までやってます.(休憩等のため,部屋をとじていることがあります.)
スライドを使った研究室紹介を次の日程で行います.3回とも内容は同一です.
11月23日と24日は紹介の後に (つまり,17:30ごろから) Snack & Drink を提供します.研究室の学生や私とざっくばらんに話をしましょう.
岡本研究室の仮配属において,面談は必須とします.つまり,面談を行っていない学生が第一フェーズ (一次配属) において岡本研究室に仮配属されることはありません (つまり,必ず拒否されます).第二フェーズ (二次配属) 以降では,面談を行っていないことだけを理由にして拒否されることはありませんが,面談を行っている学生と面談を行っていない学生を比較する必要がある場合,面談を行っている学生が優先的に配属されます.
面談の主な目的は,学生が教員や研究室,卒業研究そのものについて深く知ることです.しかし,万が一,仮配属希望者が多い場合は,私が選抜を行うときに,面談の内容をもとにすることがあります.
面談にかかる時間はだいたい30分ぐらいを予定して下さい.皆さんから私への質問事項をまとめてからお越しください.
面談は個人で行いたいと考えています.もし,それが不都合である場合は個別に対応するのでご連絡下さい.
面談が可能な日時は以下の通りです.(この欄は随時更新され,いままで面談が可能であった日時が,他の用事のために,面談不可能となることもあるのでご了承下さい.)
面談の予約:面談を希望する人は,次の4つを記載したメールを私まで送って下さい.私のメールアドレスは「@」の前が「okamotoy」(yがあることに注意),「@」の後ろが「uec.ac.jp」です.
注意1:面談の際に,他の先生と会うことや他の研究室に見学へ行くことを薦めたりしますが,それは,岡本研に来てほしくない,ということを意味するものでは全くありません.むしろ,他の研究室を見てから,やはり岡本研が自分に合っている,という確信を得てから配属希望を出してもらいたいと思っているからこそ,そのように薦めていると思って下さい.私がもっとも危惧することはミスマッチです.配属されてから「こんなはずではなかった」とか「これは自分のやりたいこととは違う」とか「別の研究室にしておけばよかった」と思わないように情報収集をすることが大事です.その手助けになるのならば,私からアドバイスをすることはあります.
注意2:面談のときには,できるだけ皆さんの方から私に聞きたいことを挙げてもらえるとありがたいです.私から皆さんに質問をすることはおそらく際限なくできますが,本来の面談の趣旨は,皆さん自身が情報を得ることです.ぜひ活かして下さい.
注意3:私自身よりも研究室の学生の方が研究室の内情をよく知っていると思います.そのため,私だけではなく,私の研究室の学生や他の研究室の学生にいろいろと聞いてみることもお薦めします (→よく似た (ように見える) 他の研究室との違い).もちろん,私も含めて,個々人の観点は違いますので,それらを総合して,皆さん自身の決断をして下さい.
以下の細かい内容は別ページで紹介します.
「研究者情報総覧」や「OPAL-RING」にも情報があります.
以下はその他の内容を紹介します.
現在,教員一人 (岡本) と博士後期課程3年生1人,博士前期課程2年生6人,博士前期課程1年生2人,学部4年生3人がいます.
西4号館2階202号室です.土足禁止になっています.現在,この部屋は岡本研だけで使用していますが,来年度以降もそうなるかは未定です.
I類 (情報系) の中だけに限定します.
情報数理工学プログラムの中では,村松研,武永研,垂井研,高橋(里)研と近いことをしています.コンピュータサイエンスプログラムの中では,伊藤(大)研,Belmonte研と近いことをしています.メディア情報学プログラムの西野(哲)先生や経営・社会情報学プログラムの岩崎(敦)先生とも関係を持っています.
おそらく研究分野としてそれほど大きな違いはないと思います.研究分野の違いで迷うならば,教員やメンバーとの相性,研究室の指導方針などを参考にするのがよいと思います.
なお,研究教育上は,村松研および高橋(里)研と共同で行うイベントも多くあります.保木研,西野(順)研と共同でイベントを行うことがあります.
注意:岡本研究室で「ゲーム情報学」の研究を行うことは極めて難しいです.ゲームの必勝法を考える (つまり,必勝であることを証明する) というような研究は得意ですが,人工知能的なアプローチを目指す人は,情報数理工学プログラムの中では,保木研,西野(順)研,コンピュータサイエンスプログラムの中では,伊藤(毅)研を目指して下さい.これは,私自身がゲーム情報学に関心がないことを意味するものではありませんが,岡本研よりもふさわしい研究室があるわけですから,そちらで指導を受けるべきです.
岡本研究室では,教員が学生にテーマを与えるということは原則的にありません.学生が自分でテーマを見つけて,それについて取り組むという姿勢で研究を進めます.これは非常に大変なことですが,その過程で,問題を発見する能力,問題を解決する能力,それらをまとめて発表する能力のすべてを鍛えていきます.
卒業研究のテーマは,離散数学,離散アルゴリズム,離散最適化に関連していれば何でもよいです.教員の研究方針や教員の研究テーマも参考にして下さい.ただ,教員の研究テーマそのもの,あるいは,それに似たものを学生が研究テーマとする必要はありません.
過去の卒業研究のテーマは次のページにまとめました.
さて,自分でテーマを見つけることはどうして非常に大変なことなのでしょう.研究テーマというものには価値が伴います.その意味で,次のような論点をしっかりと見据えたテーマ設定を行わなくてはなりません.
このようなことが卒業研究で本当にできるのかと思われるかもしれませんし,実際は難しいかもしれません.しかし,やるのだという気持ちでやって下さい.教員の役割は,テーマ設定の手助けをしたり,必要となりそうな技術として何があるのか,どのように勉強すればよいのかというアイディアを出したりすることです.
テーマ設定について,最終的にうまくテーマが設定できなかったり,いろいろと調べてみたけれどもなかなかうまくいきそうもない,という結論に至ることもあります.その場合は教員に相談して下さい.興味に合わせて私がテーマを与えることもできます.しかし,それは最終手段ですので,はじめは自分でテーマを設定しようとして下さい.
人工知能のテーマも募集しています.理化学研究所革新知能統合センターの客員研究員をしている関係で,「マルチエージェント最適化」に関わるテーマの研究を行う学生を切に募集しています.これはいわゆる「ゲーム理論」の研究だと思ってもらって差し支えないです (ゲーム情報学ではありません).教員の研究テーマの中のゲーム理論に関わる箇所をご覧いただくと雰囲気が分かるかもしれません.
研究室メンバーひとりひとりにデスクトップPCとそれが使える机の領域が与えられます.(「与えられる」というのは「貸す」という意味だと思って下さい.) 個人のデスクトップPCやノートPCを持ってきてもよいですが,ネットワークに接続はできません.その他,発表用のノートPCやプロジェクタがあります.
また,研究室の隣り (207号室) はリフレッシュスペースです.そこで,飲食などリフレッシュできます.綺麗にしている限りは,自由に使えます.
実世界に出て「○○を知っている」ということは大して重要な意味を持ちません.「知っていることを活用して考えることができる」ということが重要です.そのために重要なのは,「考える力」と○○を知っているという状態に持っていくための「勉強する力」です.その2つを鍛えるために,以下の3つの項目を重視します.
これらはすべて研究室活動を通して鍛えることができますし,鍛えなければ卒業できません.
研究室は小さな組織です.就職活動を頑張ってもらうのはもちろん大事ですが,そのために,研究室メンバーに大きな迷惑がかかるのは問題です.就職活動やその他の活動で研究室の活動を休むときは事前連絡を,そして,自分の担当回に休まなくてはならなくなったら,その代理の依頼と手配を自ら行って下さい.自分のスケジュール管理がちゃんとできることは社会人なら当然ですから.
大学院進学希望をしない人も,進学希望をする人も,等しく受け入れます.自分の進路は自分の責任でしっかり決めて下さい.
知識は何も前提としませんが,「必要になったときに勉強できる」ということが重要です.「研究室で重点的に鍛える能力のところでも書きましたが,「○○を知っている」ということは重要ではありません.知っていることを活用できることと,必要になったときに勉強できることが重要です.私自身も数学やアルゴリズムについては,大学で研究室に配属されてから鍛えました.今までに何をしてきたのかということよりも,今から何ができるのか,ということに目を向けましょう.
しかし,そうはいっても,用語や考え方に慣れている,ということになると,卒業研究を進める上で便利であるということは間違いないです.例えば,次の内容をしっかりと理解しているととてもよいです.別のいい方をするならば,次に挙げる講義内容が好きだった人は岡本研に向いています.
必修から
次は選択科目
「非常に重視する科目」について
「重視する科目」について
繰り返しますが,これらの内容を知っている必要はないですが,「必要になったときに勉強できる」ということが重要です.そういう意味では,研究室配属後に勉強しても追い付けますし,その場合に追い付くだけの勉強をする必要もあります.
これは別の言い方をすると,大学生が持っているべき知識や技術を持っていない人は,相当頑張らなくてはならないということで,それについては覚悟をして下さい.勉強するのは自分だということを忘れずにいて下さい.(これはどの研究室に配属されるとしても同じことです.)
そして最後に.すべての知識や技術はつながっています.大学では講義科目が別々に用意されて,別々の教員が講義を行うため,それらは全くつながりを持たないものであるかと思われているかもしれませんが,それは正しくありません.それら,別々に思われるものを咀嚼し,反芻し,すべてを自分の栄養とするのが勉強です.もし,そのような勉強の仕方をしてきていないとすると,それはとんでもない間違いをしていたことになるかもしれません.岡本研で研究をすることになると,いつどこでどんな知識や技術が必要になるか,全く想定できません.想定していなかったものが必要になったり,想定していたものは案外使わなかったり,ということが,よくあります.そのために,広く浅く勉強を始めて,必要になるものがでてきたときに集中的に,しかも,スピードを持って勉強することが要求されます.これから自分が何をできるのか,ということについて,真剣に考えてみて下さい.