日記


2004/8/29

チューリッヒに帰ってきました。
3週間も東アジアにいるのは長かった。
今回の東アジア遠征は 東北大のSさんから「レアルマドリードみたい」と言っていただける程のものでした。
具体的にどんなたとえになってるのかよくわからないですけど。

はじめの週の前半は本郷にいました。
今井先生とその研究室の方々とお会いして、研究のはなしなどを聞かせていただきました。
また、岩田さんのところに突然伺って、こちらでもいろいろとお話しました。
火曜日には宇野さんと清見くんに研究のはなしを聞かせていただきました。
自分の想定していたアイディアがうまくいかなくてガッカリです。
その週の後半は検見川で行われた組合せ論のセミナーにいってきました。
7月にアメリカにいって割と頭が数学っぽくなっていたので、話しの内容もなかなか分かって、
とても楽しめました。

2週目は済州島のCOCOONにいってきました。
会議場はすごいホテルで、すごすぎて驚いてしまいました。
会議自体はいろいろと面白い話しも聞けてよかったです。刺激になります。
自分の話しはちょっと早く終わってしまいました。
自分には珍しいです。ちょっと詳細を省きすぎたのかもしれません。
でも、これくらいでちょうどよかったと思います。
評判が思ったよりよかったので嬉しいです。
(これをカールスルーエで話したときも評判が思ったよりよかったので、
もしかしたら、この研究はかなりよい研究なのかもしれないです。自分で気付いていなかったけど。)
Excursionで済州島の観光地をいろいろと周る予定だったのですけど、
ちょうど台風が通りすぎた後で、予定が変更になりました。
本当はカルデラみたいなところにいくはずだったんですけど、 それがなんかサーカスみたいなものに変わってしまいました。
その後で、ちょっとした丘に登ったりもしました。
驚いたことは、韓国では英語よりも日本語の方が通じる、ということです。
はじめ、ホテルで英語でやりとりをしようとしても、なかなか通じなくて、
それで日本語でどうぞ、と言われてしまって、日本語で全く問題がなかったのです。

最後の週は主に駒場にいました。
柏原さんとちょっと研究の話しをしたりしました。
柏原さんの目のつけどころは本当に柏原さんっぽくってとてもいいです。すごいです。

ということで、今週はDagstuhlです。
今現在、Dagstuhlのwebサーバが落ちていて、そこにどうやってたどりつけばよいのか分かりません。
でも、なんとかなると思います。
チューリッヒには金曜日に戻ってきます。

ということで、「googleなどで探し出した人」に関する件ですが、
ポイントは検索語に「E410」を入れることです。
「E410 infoshako」だけで今現在一番上に来ます。

なんか間がたくさんあいたので、たくさん書きます。
(電車の時間までまだ30分ぐらいあるので。)
最近、アルゴリズムの業界でblogを書く人が増えているようなのですけど、
Jeff Ericksonもその一人です。
彼のblogから面白いと思った記事
もう一つ、興味深く思った別の記事
すいません、英語なんで英語で読んでください。

ということで、だいたい時間です。
8月はあまりチューリッヒにいなかったので、更新が少なくなってしまいました。
実は9月もあまりチューリッヒにいないんですが。では。


2004/8/4

チューリッヒに帰ってきました。
3週間のアメリカは長かった。
最近、アメリカといっても山の中の方しかいってないので
(去年はモンタナ、今年はユタ)、
次回はもっと海の方に行きたいです。
東海岸にはまだいったことないですし。西海岸もいいですねぇ。

ということで、指導している学生の論文が出来たので、
がぁーーっと読んで添削。
なんかすごくよく書けているのでほとんど言うことないです、っていう感じなんですけど、
まぁ本当にそうなんですが、
ほめすぎ、というか、なんか甘いというか、自分の指導の仕方がこんなんでいいのかなぁ、っていうのが気になります。
今日のコメントはほとんど英語についてのみ。
(この前、投稿論文の査読レポートに「おまえの英語はだめだ」と、そんな直接な言い方ではなかったけれども、書いてあったのに、
そんな自分が英語に関してコメントしてよいのだろうか、とかそういうことは棚上げします。)
英語の技術文書で「よくある間違い」とまでは言わないけれども、気にするとよい点をいくつか。

ちなみに、このMark de Bergのページのtechnical writingに関する読物は大変参考になります。
でも、自分はその全てに従っているわけではないんですけど。

今日、David Shmoysが来ていたので、セミナーを聞きにいった。
今日は割とお客さんがきていた。夏休みなのに。
自分も今日だからこれたけどもこれが2日ぐらいずれたら絶対に聞けなかっただろう。
内容はTwo-stage stochastig programmingで、
入力の確率分布をblack-boxとして表したときに、最適解を近似する話で、かなり面白かった。
これは今年のFOCSの論文だったと思う。
手法としてはランダムサンプリングによって分布を近似することによって、劣勾配を近似して、
それを用いて楕円体法で解く、という感じだった。
一つ一つの手法は基本的なものなのだけれども、それを組合せることでこのような強力な結果を 導けてしまうというのは、研究としての面白さが格段に高い。
ただ、実用性となると楕円体法を用いているので、これはそれほど実用的ではないと思う。
なにか内点法とか切除平面法とかでうまくできたらよいのかもしれないけれども、
自分はその方面の人間ではないから、具体的にどうやっていいのかわからない。
ここら辺はもどかしいところです。
日本に帰ったらここら辺のことに詳しい人のところへいって相談するのがよいかもしれないです。

なんか自分の8月9月の予定がよくわからなくなってきたので、
カレンダーを出してきて、全部書き出してみました。
...
...
なんかすごい。
こんなのでいきていけるんでしょうか。全然研究できる気がしない。
しかもはやく飛行機とらないと。明日には取らないと。
そして、一番やばいのはDagstuhlセミナーかもしれない。
これはほとんど準備できていない、っていうか、
渡された論文がちょっと意味不明で解読できない。
個人的にはこういう論文を書いてもらいたくないんだけれども、仕方無い。
自分が査読者だったら、かなり文句をいっているだろう。
あぁ、D論はいつ書くんだろう。6月から全然進んでいない気がする。
このままD論のプレッシャーに負けてしまうんだろうか。
いや、負けないようにがんばろう。


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Last modified:Sun Aug 29 11:36:07 2004