日記


2003/4/29

やる気があまりでない1日だった.
日本から論文が送られてきたけど,あまり読む気がしなかった.
ちらちらと見た感じでは,自分が著者なら大幅に書き換えるかな,というところである.
ただ自分が著者であるわけではないので,どういうコメントをすればよいのかよく分からない.
なので,可能なコメントは英語の誤りとかタイポとか句読法とかそういう細かいところばかりになってしまう.
しかもかなりタイポがある.
つまりスペルチェックはしていないと思われるので,スペルチェックをするのはどうかとコメントするのもよいかもしれない.


2003/4/28

今日は午後から祝日,という変な日なのですが,
というのは,Sechseläuten というお祭りがチューリッヒで行なわれるからです.
昨年は見逃したので,今年は天気もよいので見にいきました.
内容はどういうものかというと,
冬におさらばしてよい春を迎えて,夏を占う,というものです.
伝統的な祭のようです.
公式のページはこちら ですが,これはすべてドイツ語なので,日本語の情報がいる,という方は検索エンジンなどで「ゼクセロイテン」という検索語を使ってみてください.
で,これは伝統ある行事で,当時の格好をして街を練り歩くパレードのあとに,Booggという雪だるまの格好をした人形に火をつけて燃やし (爆発させて) 冬を吹き飛ばすというものです.
実にたくさんの写真を撮ったので,写真は写真コーナーから辿ってみてください.
昔の格好をして練り歩くパレードがあるのですが,
どういう風にパレードをするかというと,地区ごと,とかギルドごとに練り歩きます.
特に,昔ながらのギルトを模倣したコスチュームやそれを表すために誇張した携帯品はなかなか面白かったです.
写真の中にも大きなはさみを持った人々がいますが,これは布屋だったか服屋のギルドを表してるのだと思います.
あと,パレード中にパレードしてる人の関係者 (家族,友人など) が沿道からパレードに割り込んで,その人に花束を渡したりしていて,それもなかなか印象的でした.
逆にパレードの方から沿道に花束やお菓子を投げて来たりもしていました.
で,このパレードは夕方から始まったのですが,6時になったらいよいよ雪だるまに引火します.
雪だるまといっても雪で出来ているわけではなくて,雪だるまの格好をした人形です.
「ゼクスロイテン」というのはドイツ語で「6時の鐘」という意味です.
で,6時に引火するわけです.
実は,雪だるま人形の中には爆薬がしかけてあって,燃やしているうちにボカンボカン爆発します.
で,この人形が速く吹き飛べば,今年の夏はよい夏になる,ということになるそうです.
普段がどれくらいの速さで飛ぶものなのかわからないんですが,個人的な感覚ではかなり速く飛んだと思います.
これで今年の夏はよい夏になるようです.

こういう祭を見ると,やはりその街の力強さというかそういうものを感じます.
チューリッヒにはカーニバルとかそういった類のものはないのですが,ゼクスロイテンのパレードはそれに匹敵するような,しかも伝統的な雰囲気を保ったよい祭だと感じました.


2003/4/25

朝から授業をやると,とても疲れてしまって,今日一日はほとんど棒にふってしまったみたいなものだ.
もっとも2時間喋りつづけていたわけだから疲れてしまうのは当然なのかもしれないけど,
これは2時間だからではなくて,例えば普通にワークショップとかで20分話しをしても,その後の2時間ぐらいはボーっとしてしまう.
ボーっとしてしまうというか,自分の話した内容が自分の中でリフレインされて,なんか精神が昂揚した状態が数時間続く,といった感じだ.

ワークショップとか研究会で話しをするのには2つ目的がある.
一つは自分が行なった内容を伝えること,もう一つは自分自身をうりこむことである.
そういう意味では,研究会などを通して必至に就職活動をしてるともいえる.
聴衆は未来のボスや同僚かもしれない,と思って,自分を売り込むわけである.

では,授業をやるのは何なのか,というとこれにも2つ目的があると思う.
一つは,まさに「教える」ことなのだけども,もう一つは優秀な学生を自分の研究室にいざなうことである.
ETHの情報科学の学生は,卒業までに2つのSemesterarbeitと呼ばれる学期プロジェクト(半年で行なわれる)と,Diplomarbeitという,日本で言えば修士課程の研究にあたるもの(これも半年で行なわれるけど,この期間中は他のことをするdueが学生にはない)を遂行しなくてはならない.
現在教えてるのは3年生向けで,彼らはいずれSemesterarbeitやDiplomarbeitをやることになったりする.
優秀な学生と一緒に物事を考えたり議論したりするのはとても楽しいことであるので,
そのような学生をいざないたいと思うのは当然のことだと思う.
なので,学生の方に,興味深いことをやっていそうだ,とか,教育能力がありそうだ,というようなことを感じてもらう必要がある.
ただ,今教えている内容は自分で調整することができない内容で,決められたものをやっている,というところなので,その中で,例えば,よりよい説明の仕方を考えるとか,どこがポイントになっているのかを明確にするとか,速く喋り過ぎないようにするとか,黒板・チョークの使い方に気を使うとか,そういうレベルのところから工夫をしているつもりである.

ということで,この話しはどこにつながるかというと,最近,私が昔所属していた大学院の修士課程で中間発表会があったようだ,というところにいく.
中間発表や最終発表は審査会である.
なので,普段のワークショップや研究会と違って,聴衆は自分の専門とは遠いところにいる人が多い.
そういう人に対して話すのだ,ということを心掛けないと,ともすると普段の研究会のような発表をしがちになってしまう.
(注意としては,ETHのD論審査では審査員は本当にスペシャリストである.審査員を海外から呼んだりまでする.なので,このような審査会では専門的は話し方をしてもよいと思われる.)
ちなみに,私は,発表はいかなる場合でも敷居が低くないといけない,と思っている.
前提とする知識が少なければ少ないほどよい.
しかし,これでは物事の核心までなかなか触れられなかったりするので,そこがジレンマであるけれども,そこをやりくりするのが工夫というものである.

ところで,こんな話しをどうして書いてるかというと,そういう話しがある人(Kさんとする)のある日記に出ていたからである.
このKさんの日記は公開されていないのでポインタを張ることは避ける.
で,審査会に対する考え方として,発表者の発表の仕方は上のようであるべき,という考えは私のものとほとんど合致している.
ただ,気になるのは,その日記では審査員の発言にまで話しが及んでいるが,そこが見当違いのように思えるのだ.
例えば,「審査員はその分野でしか使われないことばを使うべきではない」というフレーズは私には全く意味が解せない.
審査員の仕事は審査であり,まっとうに審査を行なうためには,審査する側と審査される側が適切なコミュニケーションをとらないといけない.
適切な科学的コミュニケーションをとるための最善の方法はその分野のことばを使うことである.
上で「...使うべきではない」というのは,聴衆には他分野の人もいるのだからそれに配慮せよ,という意味だと思われるが,
それはここで審査員が行ないたい質問とは全く関係ない事柄である.
その審査員の質問が理解できなくても,他の審査員は質問できるわけだから,何も問題はない.
つまり,上のKさんの意見が「聴衆である自分が理解できない質問はしないでほしい」という,審査会の目的を外したわがまま意見のようにしか思えない,ということである.

また,分野によって質問の厳しさが違っていて,その違いは有意ではないか,という指摘もKさんはしているが,それも全くの誤解だと思われる.
この場合,有意に差があるのは個人差であって,分野の差ではない.
(もっとも,個人の差のことをここで「分野の差」と呼んでしまっているだけなのかもしれないけども.専攻だけのものさしでみると「個人=分野」になることがよくあるからだ.)
で,この後になんかいっぱい書こうとしたけど,うまくまとまらなかったので全削除して,またまとまったら書くか,Kさん本人にお伝えします.

あと,今日書かないといけないこと.
どうして昨日日記を書かなかったのか.
これも理由が2つあります.
一つは論文コーナーのネタがなかったから.
やはり毎日続けるのは無理があるので,今後は気が向いたときにやることにします.
なので,特に印象に残ったものしか出てこないことになると思います.
で,もう一つの理由は,昨日これを読んでいたのだが,なんかあまりにバカバカしくて,なんか言いたくなったんだけども,結局まとまらなかったのでやめた,というところにあります.
最近どこからともなく(というわけでもなくどこからかは分かっているのですが)大学の独立行政法人化に関するメールがばんばん届きます.
で,いつものように斜め読みしていたわけですが,ちょっとこれに目が止まってしまったので,見始めたわけです.
ここに書かれているのは,独立行政法人の定める中期目標はどうあるべきか,みたいな指針についてですが,そこにある例がなんかバカらしくて,なんでこんなものが書けるのかと,憤りまではいかないですが,ちょっと思ったわけです.
例えば,「○年度の論文発表総数(査読済み)を○報以上とする。」とか 「共同研究件数を○○件以上とする。」っていうのはどういうことでしょうか.
なんかなんでも数字を出せばよい,という感じになってますけど,
よい研究かどうかっていうのは数字ではないので,こういう数字にとらわれた研究をしだすとよい研究ができなくなることは必至ですね.
そういうところから「○年度においてインパクトファクター(IF)上位1000報のIF総数で○以上とする。」っていうような何とかして研究の質を測るようなものを考えようとしてるのかもしれないですけど,インパクトファクターを使ってこういうのが評価できると思っているのかどうか不明です.正しくはできないと思うんですが.
また,何でも数字だせばよい,っていう感覚は随所に現れてて,
たとえば「統計手法を用いること等により、平均審査期間を○日以下とする。」っていうのは,
「○日以下」の部分は具体的なのに「統計手法を用いること等」っていうところはすごく曖昧なんですよね.
これは「どんなことしてもいいから,平均審査期間を○日以下とする。」といってるのとほとんど同じで気味が悪いです.
もう少し笑えるのは,
「年間○万人以上の入場者数を確保する。」って,これはディズニーランドですか?,とか
「ホームページで提供する情報の内容を充実させ、年間アクセス件数が○件以上(対前年度比○%増、今後○年間に○%増)となるようにする。」っていうのは,何でしょう,ロボットとかからたくさんアクセスしてもらうようにすればいいですか,っていうことですかね.
全体的な印象は,なんでも数字にすればいいのか,っていう感じです.
数字になると,それが妥当であったり,客観的であったりするように見えてしまうのは恐ろしいことですが,全くそうでないことに気をつけないといけないです.
この中期目標は評価するための目標になっている感じがしますが,これはそうなのでしょうか.
そうするとこの目標は誰のための目標なんでしょうか.
よく分かりません.
まぁ,この指針を隅から隅まで細かく読んだわけではなく,周辺事項もほとんど知らなくて,よくないですが,
自分が見た限りでは,なんかセンスがないことをしようとしてるな,という気がしました.

と,なんか文句ばかりになってしまいました.
文句ばかりって言うのは心が荒れている証拠ですね.
ちょっとおちつかないといけないかもしれないです.


2003/4/23

朝早く起きる週間をイースターのときに失ってしまったみたいで,
今日は朝から授業に出ていたけども,途中でうとうとしてしまった.

ということで,いきなり今日の論文コーナーはピンチです.
それだとあまりにひどいので,先週プリンタから出して最近読み始めている論文を挙げます.
Salil Vadhan:
The complexity of counting in sparse, regular, and planar graphs.
SIAM Journal on Computing 31 (2001) 398--427.
計算におけるランダムネスにおける世界のトップの一人であるSalil Vadhanだけども,
この論文は彼の「卒論」がもとになっているということで,驚きである.
指導教官はLeslie Valiantで,ネヴァリンナ賞を受賞した計算理論の権威である.
Valiantといえば,いろいろなことで有名だけど,顕著なものは計算論的学習における「PAC学習」の概念と,数え上げ問題の複雑性「#P」の提唱だと思う.
この論文は幾つかのグラフに対する#P完全な数え上げ問題を,
特殊なグラフのクラス,特に,最大次数が小さいもの,正則なもの,平面的な2部グラフなどに対して,統一的なreductionの方法を与えている.
ちなみに,「数え上げ問題」「列挙問題」ということばはちょっと曖昧な日本語で,
実は英語でも曖昧なのだけども,
「enumeration」というと,純粋な組合せ論では,ある性質を持つものの数を数えることを意味する.
それに対して,アルゴリズムの分野では,ある性質を持つものを全て出力することを意味することが多い.
曖昧なので,アルゴリズムの分野でこのことを意味するために「listing」ということばを使うこともある.
その一方で,ある性質を持つものを数えることはアルゴリズムの分野で「counting」ということもある.
(なんか余計混乱する書き方をしてるかもしれない.)
日本語ではどう区別したらいいのかよく分からない.
「数え上げ組合せ論」という本があって, それに対応する英語はenumerative combinatoricsである.
また,アルゴリズムの分野では「列挙アルゴリズム」ということばを使っていたりするのをよく見る.
あと,enumerationの訳として「枚挙」っていうのを見たこともある気がするけども,これは学習理論の本だったかもしれない.
で,#Pというのは何かというと,対応する決定問題がNPに属するような数え上げ問題のクラス,と定義できる.
例えば,「グラフにハミルトン閉路が幾つあるか」というのは数え上げ問題だけども,
それに対応する決定問題は「グラフにハミルトン閉路はあるか」という問題になる.
この場合,この決定問題はNPに属するので,辺の数を数える問題は#Pに属することになる.
ポイントとして,数え上げ問題の方に多項式時間アルゴリズムが存在すると,そのアルゴリズムを利用して対応する決定問題の多項式時間アルゴリズムも構成できることにある.
つまり,数えたいものの数が0だったら,決定問題の答えはNoであり,数が0じゃなかったらYesというわけである.
なので,元の決定問題がNP完全だったりすると,対応する数え上げ問題に対して多項式時間アルゴリズムが存在するとは考えにくいことになる.
(つまり,多項式時間アルゴリズムが存在してしまうと,P=NPになってしまう.)
対応する数え上げ問題に多項式時間アルゴリズムが存在しなさそうな問題を#P完全問題ということにすると
(もっと正確に定義すると,#Pに属する任意の問題からの多項式時間帰着がある数え上げ問題で,それ自身も#Pに属するものを#P完全問題という),
例えば,グラフのハミルトニアン閉路の数を求める問題は#P完全,とかそういう使い方をすることになる.
だけども,元の決定問題がPに属していても,対応する数え上げ問題が#P完全になってしまうこともある.
Valiantはこのような例もちゃんと示していて,それは2部グラフの完全マッチングの個数である.
2部グラフが完全マッチングを持つかどうかは多項式時間で判定できるのに,数を数えるのは#P完全ということで,不思議な例になっていた.
で,この後沢山#P完全問題が見つかったのだけども,だいたいこういう帰着はアドホックな感じでそれぞれの問題に対して行なわれてきた.
その点,このVadhanの論文では,上に挙げたクラスのグラフの問題に対して,統一的な方法論を与えたということで面白い.
この方法論によって,とてつもなく沢山の数え上げ問題が#P完全であり,更に,求めたい数の近似不可能性に対する結果まで出しているものもある.
論文自体はまだちゃんと読んでいないけども,イントロやPreliminariesなどがしっかりしていて,bibliographyも大変参考になる.
幾つかの問題に関しては,多項式時間アルゴリズムが知られているものと,#P完全であることが示されたものの間にギャップがあったりするので
その未解決問題に目を光らせておくのも,面白いかもしれない. (例えば,グラフのマッチングの数を数える,という問題は最大次数が2のときには多項式時間で解けるけども,最大次数が4のときには#P完全になる,ということらしい.つまり最大次数が3の場合に多項式時間でとけるかどうかは分かっていない ということである.)


2003/4/22

昨日更新しなかったのは,イースター休みだったためです.

ちょっといろいろ思うことがあったので,記事へのリンクだけは残しておこうかな,と.
26歳早すぎる…加藤大治郎さん死去
吉沢悠の役者魂
自分と同じぐらいの年の人のニュースに対しては,やはりいろいろなことを考えてしまう.
吉沢悠の言うように「神様は乗り越えられない壁を与えない」のだとすると,
加藤大治郎に神がつきつけられたものはあまりにも無情に感じる.

で,上とは全く関係無いけども,
今日から,その日に読んだり気になったりして少なくともアブストまでは読んだものぐらいをリンクつきでおいていこうかな,と思ったりします.

で,初回はテクニカルレポートですけど,
S. Iwata and N. Zuiki:
A network flow approach to cost allocation for rooted trees ,
METR 2003-14, Technical Report, Dept. of Math. Informatics, The Univ. of Tokyo, 2003.
ということで,岩田さんの論文です.
この論文における定式化は新しい感じがしますが,考えたい問題はこの分野では割りと古典的な問題だと思います.
主要な論点はネットワークフローの考え方を使って,すっきりした議論をしているところでしょうか.
個人的には,Megiddoの関連論文よりは読みやすいと思います.


2003/4/17

WGにもアクセプトされた.
これでようやく日本人以外と書いた論文が世に出ることになる.
WGはオランダの森の中で行なわれるらしい.
電車だと時間がかかりすぎるので,おそらく飛行機を使うでしょう.
で,空港から1時間に2本電車が出ていて,1時間半ぐらいかかるみたい.
しかも1時間半かかってついた駅からタクシーを使って目的地までいくとのこと.
こういった,山奥とか森の中とかそういうところで会議をやるのがヨーロッパの人は好きだと今更ながら気付いた.
岡本もそういうのを気に入っている.

明日からイースターの休みに入ります.
だけど,たぶん明日も来るでしょう.


2003/4/16

論文読みと論文書き.
その他もろもろ.授業など.
といった感じの日常.


2003/4/15

今日のセキュリティの授業でRSAをちらっとやったけども,
なかなか感動した.
このような仕組みでencryptとdecryptができるというのは面白い.
しかもRSAのような単純なものが広く世の中で使われていて,それでいて有用であるというのは,
単純なアイディアがいかに重要か,というのを考えさせられる.
もっとも,アルゴリズムの分野ではそのようなことが頻繁に起こるので,
つまり単純なアイディアが今までの結果を改善したり,あるいは新しい研究の方向性を打ち出したりする,ということがよくあるので,
単純なアイディアを結実させるだけの能力と根気が必要なのかな,と思った.
もちろん,アイディアを思いつかなければ始まらないのですが.

ということで,COCOONのfinal versionを送った.
これにとても時間がかかってしまった.


2003/4/14

先週のセキュリティの授業で知ったことをちょっと書いておきます.
UNIXにtrというコマンドがあって,それを使えば各文字を別の文字で置き換えるかたちの簡単なcipherが作れる,ということです.
やり方は以下の通り.
tr a-zA-Z n-za-mN-ZA-M
以下が実行例です.
< okamotoy@blabla:146 > cat tmp.txt
Hello, I am Yoshio.  I hope you will understand it.
< okamotoy@blabla:147 > tr a-zA-Z n-za-mN-ZA-M < tmp.txt
Uryyb, V nz Lbfuvb.  V ubcr lbh jvyy haqrefgnaq vg.
なるほど.
もちろん,復号もすぐできるわけです.
< okamotoy@blabla:149 > cat tmp2.txt
Uryyb, V nz Lbfuvb.  V ubcr lbh jvyy haqrefgnaq vg.
< okamotoy@blabla:150 > tr n-za-mN-ZA-M a-zA-Z < tmp2.txt
Hello, I am Yoshio.  I hope you will understand it.
ただ単に,trを知らなかっただけで,ちょっと感動した,という話し.

ということで,ようやく(?)レフェリーがまわってきました.
今回は2つです.割りと読みやすいのが来たか,と思ったら案外そうでもなかったみたいなので,
またちょっと集中しないといけないです.


2003/4/11

TAをやっていると,ほとんど喋りっぱなしなので割りと辛い.
しかも2時間だし.朝早いし.
月水金と朝早いスケジュールになっているので,逆に休みの日にどっと睡眠をとってしまったり,割りと昼寝したりしてしまっている.
ただ,いまのところ,昼寝は自分の研究にはよい方向に働いているような気もする.
問題なのは,昼寝のためにソファーを占領してしまうので,そのために共有スペースを使えなくして他の人の邪魔をしていることである.
ということで,うまく昼寝をするにはどうしたらいいかをちょっと考えないといけない.
(ばからいしけど.)

COCOONのfinal versionの仕上げ.
週末にもう一度みて,週明けに提出したいところ.


2003/4/8

ゼミで話しをしたけども,全然ダメだった.
他の人はよかったといってくれるのだけども,自分がダメだと思ったらやっぱりダメ.
やろうと思ったことが多すぎた,というのがいけない.
もう少し絞ればよかった.
準備の時間があまりなかったのもいけない.
話すのが決まってから,話す当日まで1週間なかったし.
と,いいわけをしていてもいけないので,今後に活かすことにしたい.
もっとも今回のスタイルそのものはそれ程悪くはないと思ったので,
特にセミナーに関してはこのようなスタイルでやっていってもよいかもしれない.
ただ,そのときにあまり多くのことについて語らないようにすることと,語り漏れの内容にしっかり準備することが大切になる.

中心対称な多面体に関する上限定理と下限定理は多面体の理論の大きな関心事で,未解決問題です.
もっとも予想すらない状態なのですから.
このことに関する情報は『凸多面体の数学』の333ページの「その他(2)」のところに 少し出ています.
中心対称な多面体だとその上にZ2の作用を考えることができる,とかそういう方向性からやっていったりするのがよいのでしょうかね.
代数幾何的な方法というか代数トポロジー的な方法というのかそういうものでしょうか.


2003/4/7

原稿書き,打ち合わせなど.
明日のセミナーの準備も.
久々に黒板とOHPでやろうと思う.OHPはほとんど手書き.
なかなかよいかもしれない.なんとなく味がでる.


2003/4/4

うーん,だめだ.証明ができない.

ところで,Guenter Zieglerのミドルネーム(イニシャルM)はMatthiasなんだそうです.


2003/4/3

証明の方針がたって何とかなりそうだと思っていたけど,結局まだ解決していない.
このままだと解決しないまま時間切れになってしまうので,何とかせねば,と.


2003/4/2

最近昼寝が日課になってきてしまっている.
そのために効率が上がってるのか下がってるのかはよく分からない.
ただ,あまり昼寝していると研究していないようにも見えてしまうので,あまりだらけないようにはしたい.

ようやく証明の方針が立ったので,これで何とかなりそうかな,と.

今日は分散アルゴリズムの授業があったので出てきた.
分散アルゴリズムの例としてグラフの彩色問題をやった.
グラフの各頂点がそれぞれプロセッサにあたるような状況を考えて,それぞれのプロセッサがlocalな情報しか利用できないときにどうやって彩色をしていくか,というはなしで興味深かった.


2003/4/1

情報セキュリティの授業があったので出てきた.
話しはわかりやすかった.次回以降にも期待.

その他,COCOON原稿の最終版を書こうとして,またもやLaTeXと格闘したり.
また「~」と「\!」を駆使してページ数制限とレフェリーコメントのせめぎ合いを克服しようと頑張ってみた.

ということで,
ESAの〆切が今日なので周りがあわただしいです.
もっともSoCGのときはもっとあわただしかったのですが.


3月の日記
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Last modified:Tue Apr 29 23:36:30 2003