もうそろそろ仁のことをまとめにかかろうと思って,
淡く描いていた証明のスケッチではなかなか細部が詰められないことが判明したので,
いろいろと試行錯誤する.
よく分かっていないことが何なのかが分かったので,そこをまず書き下すことにしよう.
COCOON 2003の受理論文リストが出てますね.
というか,自分たちの論文が受理されてますね.
とても嬉しいです.
ただ,どうして受理されたのか謎です.
他の論文のタイトルを見ると,
どう見ても自分たちの論文はちょっと場違いな感じがするのですが,まぁいいでしょう.
聴衆が誰もいないのでは,と心配にもなってきます.
まぁ,自分以外の論文がとても面白そうなので,それだけでも楽しみです.
場所もきれいそうですしね.わくわく.
ということで,ボンから帰ってきたわけですが,ボンはなかなかよかったです.
ワークショップ自体もよかったですが,ボンそのものもよかったです.
ライン川沿いには桜がもう咲いていて,その近くにあるビアガーデンでビールを飲んでいたりすると花見をしている気分になります.
天気がよかったのが最高でした.
写真もあるのですが,それはまた後日掲載ということにしたいと思います.
ということで,今日の作業はほとんど無です.
そういう意味ではやったことはユーロを手に入れたことだけです.
もうそろそろ,Zieglerの本の日本語訳が出るので,
日本でどれくらい凸多面体が認知されてるか,ということでGoogleに聞いてみた.
というときに発見したサイトがこちら.
なんか,diariesのところで先頭に来てるんですが,なんでなんでしょうね.
少なくとも,アイウエオ順ではないようです.
まぁ,それはともかく,こうやって面識のない方にリンクしていただけるというのはとても光栄です.
今後ともよろしくお願いします.
と,上の瀧川さんのところをいろいろ見ていて,PAC学習のことを思い出してしまった.
実際,この年末年始に日本に帰ったときに学習理論の本買ったし,Adam KalaiのSTOC論文とか読みたくなってプリントアウトまではしたけどまだ読んでないし,っていうところだった.
もっとも,学習理論は最近のアルゴリズム理論や計算理論のトレンドになっている.
個人的にはProperty Testingに興味がある.
Property Testingの分野はやはりイスラエルが強い.
(Dana RonやOded Goldreichがサーベイを書いているので,興味がある人はそこら辺をどうぞ.)
しかし,今はそれをやるには時間がなさすぎる,というか,それやりだしたらD論書けなくなると思う.
ということで,これは時間ができるまで封印ということになるかもしれない.
やりたいこととかアイディアは溜まる一方で,全然実現できていない.
で,上にGoldreichと書いて思い出したけれども,
Goldreichの本「Modern Cryptography, Probabilistic Proofs and Pseudorandomness」の日本語訳はたまに変な訳があります.
半正定値計画が半限定計画と訳されていたり,
alternating pathの訳と思われるものが「代替経路」になっていたりします.
この本のよいところは暗号理論を計算理論やアルゴリズムの観点から概観していることなので,
割りとalgorithmic mindが要求されるようです.
変な訳,で思い出したのは,「天書の証明」ですね.
組合せ論とグラフ理論のところはたまに笑ってしまいます.
訳者の方は岩波の数学辞典を参考にされたようなのですが,
岡本の手元に数学辞典はないので,
たとえば,数学辞典においてcliqueが「クリック」となっていたり,
linear programmingが「線形プログラミング」と訳されていたり,
optimalが「光学的」と書いてあったりするのか,ちょっとチェックできないです.
あと,巻末についている人名索引によると,
私の指導教官はチューリッヒ大学(Uni. Zuerich)の教授であることになっています.
これは間違いで,本来はスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zuerich)の教授です.
ということで,この訳書は今のところ個人的にはあまり信用していないものになっています.
という感じなので,岡本が訳したものに変なものがあって,笑ってしまうようなときには
教えていただけると幸いです.
ということで,来週はボンです.
おそらくボンからは繋げられないので,1週間ぐらい更新がないでしょう.
1週間後のFedExに期待します.
arXiv.mathを見ていたら,Parisi予想の証明,という論文が出てたので早速ダウンロードしました.
証明してる人達は有名な人なので,それだけでも信憑性が高そうに思えてしまいますが,論文自体もそれ程長くないのでちゃんと読んでみたいと思います.
ちゃんと読めれば,ゼミ発表1回分のネタにはなりそうです.
ちなみにどういう予想なのか,というと,
割当問題を考えます.
つまり重み付き完全2部グラフが与えられていて,その最大重み完全マッチングを求める問題です.
この重みがランダム変数であるような状況を考えます.
この重みが各辺において独立にパラメータ1の指数分布に従うとしたときに,
最大重み完全マッチングの重みの期待値がある美しい形で書ける,という予想です.
この予想は2ヶ月前ぐらいから注目していて,時間があったらシミュレーションぐらいやってみようかな,と思っていたところでした.
また,ちょっとした拡張ネタのような研究テーマが思いつきやすいので,
本格的にやり始める可能性もあります.
どうなんでしょうね.
ということで次は何でしょう,ということになるのだけども,
来週はボンなので,その準備もしなくては,というところになって,
まだ次のことはできなそう.
来週ボンにいくので,その準備もしないといけない.
その他,先週までやってた仁に関する原稿も今月中に書きたいので,ちょっと忙しい週になりそう.
OR学会のプログラムで「マルコフ連鎖」っていうセッションがあるのに驚いてしまいました.
しかも著者が偏ってますし.
ということで,最近はゲーム理論にかかりっきりで,なかなかマトロイドまで頭が回らないといったところです.
最近のチューリッヒはとても春めいてきています.
昼間はもちろんコートが要らないくらいで,日差しも強くなってきてサングラスが欲しくなります.
ただ,朝方と夜はまだ寒いので,そのときのためにコートを仕舞うことはまだできないです.
ちょっとWEBに載せるためだけの図を作るためにMathematicaと格闘.
なんとか描けたのでまぁよかった.
ということで,仁の後でやりたいことをちょっと考えてみる.
多面体のことをもう少しやりたいけども,なかなか手がでないでいる.
Crosspolytopeの問題はかなり挫折してるので,実は反例があるのでは,とも思ってしまう.
あとはマトロイドの周辺.
実は最近マトロイドに凝っていたりもするのです.
ようやく仁の計算に関して決着がついたような気がするので,あとはしっかり議論を詰めて論文にする,ということになります.
今日はこの件に関してとりつかれたようにやっていたので,その甲斐もあってか,ようやく進展した,という感じです.
それに比べて,単体的複体に関する研究はなかなか進展しないです.
実はプログラムを書いたりしてるんですが,なかなかうまくいかなくてちょっと困ったことになっています.
ちなみに,昨日発見したすごく小さいこと.
超単体 (hypersimplex) というのは,一様マトロイド (uniform matroid) の基多面体 (base polyhedron) のことですね.
これに気付いただけでちょっと嬉しかった.
そういえば,ある論文を(会議に)ようやく投稿しました.
この結果自体は一昨年のものなので,書き上げるまでに時間がかかってしまったのですが,ようやく書きあがってよかったです.
あと,自分の所属を間違えてしまうというのはよくなかったです.
間違えたことに気付いたので,その後一生懸命発音練習をしました.
特にはじめの長い単語はなかなか難しいです.
ようやく明日投稿できそうです.
なんか最近投稿してばかりな気がする.