日記


2002/10/31

いろいろ書きたい事があるけどちょっと書かないことにする.

とか思ったけど,やっぱり書く.

一つ目は,アルゴ研で話したことの1/5ぐらいは間違いである事が判明したこと.
自明だと思って証明しなかったら,全然自明じゃなかったし,そもそも言明自体が間違っている.
やはり「自明」は罠なので,何事もしっかり証明せねばならない.
それが学問的態度っていうものだな.

二つ目は,今日はPre-docの授業にちょっと出たのだけども,何か人が多かった.
つまり,プレドク以外の人が多いのだ.
まぁ,それはよいのだけど,どうもプレドクの勢いをあまり感じないので,ちょっとどうかと思った.
セミナーとか授業の後すぐにあるんだけど,ほとんど帰っちゃうし.
去年はみんなセミナーまで出てたんだけどな.

三つ目は,これ
ということで,何かコメントしようかとも思ったのだけども微妙な気がしたので辞め.
とにかく,「卒研の発表会までは何とか持ちこたえてください」ということぐらいしか書けない.


2002/10/29

セミナーで話をした.
割といろんな人から「よかった」といってもらえたので嬉しい.
ただ,「話がよい」というのと「研究がよい」っていうのは別のことなので,研究として誉めてもらえるような研究をせねば,と思う.

なかなか論文書きが進まない.
このところ,一日にひとつの補題しか書き進まない.
しかも,今日,一つ補題を削ったし.
進みながら下がってる感じもする.

と,書くものも書かないでおいて,新しい研究も進めようとしてるからいけないのかもしれない.
というか,またアイディアがでた.
大したアイディアでもないけど,研究したみたいと常々思っていた方向性なので時間が出来たときにちゃんと考えてみたい.


2002/10/28

明日のセミナーの準備.
しかし,準備はほとんど終わっているので,スライドのチェックぐらい.
たぶん大丈夫だろう.

あとは,論文書き.そして,論文探し.

1ヶ月ぐらい細々と考えている問題があったのですが,全然解けないし,あまり力も入れるつもりがないので,書いてしまいます.
問題は「最小コスト全張木ゲームのシャプレイ値の計算の多項式時間アルゴリズム」で,岡本の予想は,この問題はNP困難,っていうものです.
証明の方針は,最小コスト全張木ゲームのおいて対称なプレイヤーを判定するのがNP完全であることを示せばOK,ということで,それを示すのにSubsetSumを使う,っていうのなんですが,このreductionがどうもうまく行かなくって,結局出来ずじまいでいるところです.
この方針が危ういのかもしれませんが,どなたかご意見・ご感想,あるいは,詳しく知りたい,とかそういうことがありましたら,ご連絡下さい.


2002/10/23

PRIMES in Pを解説するトークがあったので聴きにいったけども全く分からなかった.
もっとも,質問とかすればよかったんだけども,数式ばかりのスライドだと何か追えない.
代数とか数論のはなしでもう少し絵とか描けないのだろうか.
思ったことは,この手の専門家は絵を描いて議論をしないのだろう,ということだ.
研究をすすめるときに絵を描かなくても,専門ではない人に話をするときは,イメージが大事なので絵は非常に大切なのだけれども,そういうことは考えないのかもしれない.
つまり,論文をそのまま段組を変えて投影してるように思えたのです.
何を伝えようとしたかったのか,何が伝わったと思っているのか,というのが気になりました.

と,最近小言が多くなって自分でもいけないな,と思っています.
いけませんねぇ.

なんか八森さんが忙しそうなので,自分も負けてはいられない(?)といろいろ頑張らねばと思いはしたけども,なかなか思うように進まない.
いつかは八森さんも作業を開始するわけだから,それまでには自分の中でケリをつけておかないと,八森さんの手を余計に煩わせることになるので,それは避けるようにしたい.

研究のこと.
突然evasivenessのことがきになった.以上.


2002/10/22

研究がちょっとすすんでいる.
よい感じ.

で,もうそろそろunique sink orientationもちゃんとやらないといけないかな,と思い出したので,やり始めることにする.
取り敢えずは自分ができそうなところからはじめたい.


2002/10/17

いろいろなことを並行してやりすぎていて,ほとんど飽和状態にあるので,ひとつひとつ片付けていかなくてはならない.
特に,論文を書く,論文を修正する,論文を校正する,という類のものばかりが溜まってきて,ゆっくり考える時間があまりないのがいたい.

とかいっておきながら,ここ一週間は割とトポロジーをやっていたりするから,またいけない.
Matousek-Ziegler論文で導入されたBox complex(箱複体?,また勝手に変な日本語を作ると怒られてしまいそう)というのはなかなか面白い対象だ,というのがここのところの見解で,トポロジー的な議論にすっぽりはまるし,もとのグラフの情報を失っているわけでもないので,現在分かっていること以上のことを潜在的に含んでいる気がする.
しかし,その潜在的に含んでいることをどうやってうまく取り出したらいいのかよく分からない.
そこら辺が研究の対象になるのかもしれないのだけれども.


2002/10/14

ようやく帰って来ました.
また写真のページの内容が増えてしまいました.
やはり,デジタルカメラを買って以来,日本人らしくすっかり写真ばかり撮ってる自分になってしまっています.

ということで,いろいろ研究進めたりしています.
いろいろな方向でいろいろなことが始まったりしてしまっているので,大変なことになりそうですが,地道にやっていくということでしょう.

組合せ最適化ゲームは流行っています.
それ以外にも,組合せ最適化の手法がゲーム理論のアルゴリズムに役立つことがいろいろな研究から分かってきていて,それはものすごく流行りそうです.
ということで,自分もやっているわけですが,なかなか解きたい問題が解けなくて苦労している状況です.はい.


2002/10/2

今日も引き続いて線形相補性問題.
線形相補性問題の面白いところは係数行列のクラスによって階層分け(あるいは,ただ単に分類)があって,それぞれのクラスごとにどういうことが成り立つのか,っていうことが研究されていて,しかもまだ研究され尽くされていないで,いろいろな問題が未解決のまま残っていることだ.

ということで,手始めに線形相補性問題を解くDPを考えていたんだけども,どうも擬多項式のアルゴリズムにならないので,とりあえずやめ.


2002/10/1

割と論文検索したりしてしまった.
やっぱり,線形相補性問題がやりたくなってしまって,いろいろ見て回ってしまった.


2002年9月の日記


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Last modified:Thu Oct 31 23:53:44 2002