日記


2001/11/30

今日は一日中端末の前にいました.
今では論文はコンピュータ上で読むものなのです.
特にETHはオンラインジャーナルの購読をたくさんやっていて,研究環境として非常によいです.

なにやら,次のISMPのページがもう出来ているようで.
次回はデンマークか.
Plenary speakerもArora, Tamir, Robin Thomasと僕好みな人びとがいてとてもよいです.
Preliminary registrationで,早くも塩浦さんが申し込んでいるところが,さすがだなぁ,と思わせますね.


2001/11/29

テストが終わった。
全体的に、時間が足りなかった。
まぁ、勉強不足であった感じも否めないが。

ということで、一段落ついたけども、午後はコンピュータの設定をしていた。
まずは、(なぜか)Ocamlのインストール。一発OK。
次は、Tgif。
今までは、論文とかスライドの図はTgifで書いていたので、やっぱり導入しておきたいところ。
こちらもなんとかOK。
ところが、LaTeXとの連携がうまくいかない。
epstoolの周辺でつまずいてしまう。

ということで、結局、Tgifは諦めて、これからはXfigを使うことにしよう。
で、ちょっと練習。
割りときれいに描けてよい。
しかし、やはり、慣れるまでには時間がかかるだろう。

あぁ、もう2ヶ月かぁ。という感じです。
こんなに長く日本を離れたことはなかったので、割りと日本が恋しくなって来ました。
紅白も見れないし。
というか、どうして、えなりかずきなのか。
これではポルノグラフィティのファンが納得しないと思う。
あと、Re: Japan というのが、かなり危険な匂いを出していてよい。


2001/11/28

明日がテスト。
それが終わると、本格的に mid-term project が始動。

というのが、一般的なはずなのだけども、なぜかテスト勉強というものにやる気がおきない。
と前々から書いていて、結局今日に至る。
いけませんねぇ。
今日のほとんどは、emacsの設定をしようと思って、結局うまくいかずに終わった。

興味があるから論文を送ってくれ、ということをある人からいわれる。
やはりこういうことを言われると嬉しい。


2001/11/27

作文。

昨日からNoga AlonがETHに来ていて、昨日と今日とゼミで話をした。
昨日の話は、グラフのpropertyの判定をするのに確率アルゴリズムを使う話。
(ちなみに、ほとんどわからなかった。)
今日の話は、代数・数論の結果をグラフの(特に彩色の)話題に適用する話。
(なぜか、こっちのほうが「比較的」よくわかった。といっても、全然わかってないのには変わりがないが。)
うーん、国際的でよい。

あさってが、またテストなのになかなかやる気がでない。
プロジェクトで考える問題の糸口がなかなか見つからなくて、そっちに気がまわってるからだと思われる。


2001/11/26

トポロジーのテストが終了。

小林くんの日記に気になることが書いてあったので、突っ込みたくなって来た。
結局、最終的に何のモチベーションが高くなったのだろう。
自分のやりたい勉強をするために理学部の授業をとっているのだと思われるが、そのレポートをするのが単に面倒になってしまった、ということなのだろうか。
その割りに、Caltechの学生は宿題に多くの時間を割いていて云々、というのが引き合いに出されているし。
リベラルアーツ云々、っていうのが問題なのだろうか。
うーん、全然わからない。
僕の文章読解力の無さのせいで、必要以上に悪く解釈しているのだと思う。

何か、このままだと他の人のページに突っ込みをいれるのが日課になりそうだ。
(牧野さんのように。)


2001/11/23

講義が終了した.
テスト勉強に力をいれなければいけないが.

ところで,岩間先生のこの文章は何かはじけていていい感じがする.
特に「来て欲しい人」のところはなかなかキテいる.
(結局,誰でもいいから来て欲しいのではないのかな.)
はじめのほうは「比較的」真面目に書いてるのに.
あと,「これ(学振)をもらいながら1年間海外留学するのが標準コース」というのはどこの標準なんだろう.
とか,とにかく,突っ込みどころ満載でよいです.


2001/11/22

明日で講義が終わる。
来週はテスト。(テストというものを受けるのは久しぶりかもしれない。)


2001/11/21

忙しいと言うべきか充実していると言うべきか。
ゆっくりと考えたいことはいろいろあるのだけれども、いろいろありすぎてしまって困ってしまっているというのが現状か。
よくわからない。


2001/11/20

やはり幾何は苦手っぽい。
というか、僕のよくないところは、何かを理解するときに自分が理解する方法でしか理解できない、ということだ。
もう少し言うと、幾何の論理が自分にはわかっていない、ということだ。
あと、定義が苦手だ、ということもわかった。
つまり、飲み込みが遅いということ。


2001/11/19

Mid-term projectではedge-disjoint path problemに取り組むことにした。
割りと古典的なテーマではあるが、ほとんど何も知らないので、いろいろと勉強しなくてはならない。

最近、気分が曇りがちだ。(ちょっと大袈裟かもしれないけど。)
というのは、この時期のチューリッヒはずーーーーーーっと曇っていて、雲の切れ間というものが存在しないからだ。
あぁ、陽の光を浴びたい。


2001/11/16

結局、何を示したのだろう。
自明なことを自明な形で言い換えただけだったのかな。
でも、自分の中で常に考えておくべき問題が一つ増えたと言うことかな。

そういえば、昨日は「なにかを分けるのは日本の伝統的なスポーツみたいなもの」ということまで言われてしまった。
文脈はハムサンドイッチ定理の周辺のことで、今回は角谷の定理とかそこらへんも絡んでこの発言が出たものと思われる。
何かをわける研究を自分もするかな。


2001/11/15

ある人の面白い論文(正確にはプロシーディング)を発見した。
いろいろと未解決問題が書いてあるので、割りとやる気がでる。
と思って、いきなり証明に取り組み中。

で、何かの証明が出来たが、何を示したのか自分でもいまいちよくわからない。
何かは示された。けど、これは一体なんなのだろう。
ということで、再考。


2001/11/14

特になし。夜に雪が降ったらしい。ネットワークが少し不調だった。


2001/11/13

Emoからメールが来ていて、今後のスケジュールについて書いてあった。
(Emo呼ばわりすると日本の Emo Welzl ファンに怒られるかもしれないが、普段そう呼んでいるのだからしかたない。
英語は意外なところで怖い。)
まず、テストが終わったら mid-term project を行なうようだ。
一応、金曜日に可能なテーマ一覧が貰えることになっている。
なんか、卒研生のような気分になってしまう。
自分で独自のテーマを設定してもよいようだけども、今回はそれをしないことに決めた。
もちろん、独自のテーマは(たくさん)あるのだが、せっかくなので新しいことにも挑戦してみたいからだ。
といっても、数学とかアルゴリズムとか最適化とか、そういう枠からははみ出さないと思う。

最近ちょっと寒い。
割りとよく雨がふる。

トポロジーをこんなに勉強しているのに、実はホモロジーも基本群も知らない。
Jirkaの講義では出来る限りトポロジーに関する詳細には立ち入らずに、その応用の方に力点が置かれているのだ。
(またここでJirka呼ばわりしてると、日本の Jiri Matousek ファンに怒られそうだが、普段そう呼んでいるのだからしかたない。)
つまり、ホモロジーや基本群は結局自分で勉強しなくてはいけないわけだ。
でも、講義でホモロジーや基本群が出て来ないからといって、講義が簡単なわけではないこともなかなか悩ましいところだ。


2001/11/12

解けない問題はいくら考えても解けない。
その代わり、解ける問題はすんなり解ける。
不思議なものだ。

最近授業中に質問しまくっている。
しかし、まだコマゼミで質問しまくっていたとき程ではない。
これぐらいがちょうどよいか。


2001/11/9

今日はHermann Weylの誕生日らしい。
実はNesetril先生の授業が行なわれている部屋は「Hermann-Weyl-Zimmer」(Hermann Weylの部屋)と呼ばれている部屋で、いままでも有名な先生が講義をしてきているところなのだそうだ。

そういえば、論文が受理されたので、もうすぐ自分のエルデシュナンバーが無限大から有限になる。
調べたところ、Erdos -> Harary -> Iri -> Nakamura -> Okamoto という経路を経て4になる模様。

今日、雪が降った。
あまり寒くないのに雪が降ったので割りと驚いているけども、これからもっと寒くなるはずだからもっと雪が降るのだろう。
しっかりしたブーツを買う必要があるかもしれない。


2001/11/8

今日は気分がいい。
というのは、演習問題が全部解けたから。
しかも、かなりの時間を残して。
代数が得意なのかもしれない、と思った。
さらに、グラフの問題も解けたので、なおよい。

これに輪をかけるようにいいことが続く。
というのは、論文が受理されたから。
これで同じジャーナルの同じ号に2つ論文が載ることになる。

こんなに調子がよくてよいのだろうか。
浮き沈みが激しいのが特徴の僕なので、おそらくとんでもないことが待ち受けてるのだろう。
怖い。


2001/11/7

今度は複素数の修行がたりないことが発覚。
というか、いままで何の修行をしてきたんだろう。
たぶん自分の得意なものがまだ出現していないのだろう、と勝手に推測。

というか、自分の得意なものは何だろう。
集合族の分野(があるとすると、そこ)では、すべてが公理から始まって公理と公理から示された定理のみを使って話が進むので非常にわかりやすい。
これは自分の得意な分野だろう。
ただ、幾何は割りと直観的になってしまう部分があって、本当はそういうものを取り除かなくてはならないのだけれども、
他の人のやった証明とかを見ても、いまいち納得出来ない。

あと、実は、再帰も苦手であることが発覚。


2001/11/5

だんだんと朝起きる時間が遅くなっている。
さすがに寒くなって来たか。

幾何が苦手なのが発覚。
修行がたりないようだ。


2001/11/1

ということで、11月。

数学的には好調だが、体のほうはそれほど好調ではない。
ちょっとoverwork気味か。
毎日朝から晩まで勉強してるわけだから、無理もないかと思うが、
ひっくり返すと、日本では朝から晩まで何をしていたのだろうか。
でも、まぁ、テレビとかそういうものを持ってないのがずーっと勉強してることの理由になるのかもしれない。
あるいは、英語に疲れてるのかもしれない。
英語を使って行くのは割りと疲れる。

と、暗いことばかり書いてると暗くなるので、好調な数学の方に話を持って行くと、
今日は演習の問題がほとんど解けた。
割りと快挙なので、明日もこの調子でいきたいところ。
最近の関心事というか、よく考えることは、講義や演習などで証明を聞いたときに、もっと簡単な別証明はないだろうか、ということだ。
(昨日は、演習のときに自分の簡潔な証明を発表して、割りと評判がよかった。)
いまは、講義でそういう手法を学んでいるところ(確率的な手法、トポロジー的な手法、代数的な手法)なので、
いろいろなものをいろいろなところに適用することを考えるのは割りと面白いと思う。
自分の書いた論文の証明を見ると、どれもそれ程簡単ではない。
というか、繁雑だ。
だからこそ、いろんな手法で鮮やかに問題を解決するのは楽しく思える。

そういえば、今日の講義のときに
「ケーキを分割する問題をよく日本人が研究している。日本にはケーキに関する伝統があるみたいだ。」というようなことが話題になったが、
少なくとも一般家庭においてはケーキは日本古来のものではないと思う。
ただし、数学界においてはどうなのだろうか。
どうしてケーキの分割の問題が日本でよく研究されてるのだろうか。


10月の日記


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最終更新時刻: Tue Dec 4 03:50:48 2001