第9回研究会
第9回研究会を以下の通り開催いたしました.
- 日時:2016年 11月 5日 (土) 13:30〜18:00
- 会場:東京理科大学 神楽坂キャンパス 森戸記念館第2フォーラム
アクセス:http://www.tus.ac.jp/info/access/gmap/kag_gmap.html
(神楽坂下交差点から早稲田通りを300mほど登って右手にある鳥茶屋本店前を右に曲がって突き当たりです.)
- 講演者1:向井 智彦 氏 (東海大学 情報通信学部 情報メディア学科)
- 題目:コンピュータアニメーション制作技術開発における最適化
- 概要:コンピュータグラフィックス映像の制作には,デザイナーの手作業のみならず,実世界物体のデジタル計測,スクリプトプログラムを用いた半自動計算など,多様な手段が駆使される.また実制作現場では,映像品質向上と制作コスト最小化の両立が求められるため,例えば創造性が求められないルーチンワークは自動計算化する等,制作過程の省力化が重要な技術的課題となる.こうした要求の達成にあたって,数理計画法などの最適化計算は必要不可欠な基盤技術であり,映像制作支援ソフトウェア開発において幅広く応用されている.本講演では,アニメーション制作技術を中心に,コンピュータグラフィックス分野における最適化計算の応用事例を紹介する.
- 講演者2:立川 智章 氏 (東京理科大学 工学部 情報工学科)
- 題目:多目的進化計算を用いた大規模設計最適化
- 概要:実際の設計最適化問題では,複数の目的関数を持つ多目的最適化問題となる場合が多い.多目的最適化問題に対するアプローチの一つに進化計算がある.進化計算では複数の個体(設計点)が一斉に解を探索する多点同時探索,勾配情報が不要という特徴を持ち,パレート面に非凸や不連続面があっても最適解を見つけることができる.また,解いている問題に対して盲目的であるため特定の問題に限定されることなく多様な問題への適用が可能である.本講演では,多目的進化計算の最近の研究動向と共に,スーパーコンピュータ「京」での応用事例を紹介する.
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