第6回研究会
第6回研究会を以下の通り開催いたしました.
- 日時:2016年 3月 19日 (土) 13:30〜18:00
- 会場:慶應義塾大学 矢上キャンパス 14棟 6階 631A/B
- 講演者1:福田エレン秀美 氏 (京都大学大学院情報学研究科)
- 題目:最適化問題に対する正確なペナルティ関数
- 概要:正確なペナルティ法とは,制約付き最適化問題を無制約な最適問題に変換する手法である.ペナルティパラメータを固定し,無制約な問題を1回解くだけで,元の制約付きの問題の解が得られる.本講演では,70年~80年代に提案された正確なペナルティ関数とともに,錐最適化問題に関する最近の研究を紹介する.
- 講演者2:高松 瑞代 氏 (中央大学理工学部情報工学科)
- 題目:混合行列束のKronecker標準形に関する組合せ論的解析とシステム制御への応用
- 概要:動的システム解析や微分代数方程式の分野において,数値情報を捨象することでグラフ理論に基づく手法を利用する構造的アプローチが研究されてきた.動的システムを記述する行列には構造方程式に由来する正確な数値が現れることから,正確な数値と独立パラメータを区別する混合行列の概念が室田・伊理によって提唱されている.本研究では,非正則な混合行列束のKronecker標準形に対して提案されていた構造的アプローチに基づく結果を混合行列束に拡張し,Kronecker標準形の構造指数をマトロイド理論的に解析する.さらに,動的システムの可制御性解析への応用について述べる.本研究は岩田覚氏との共同研究である.
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