計算幾何学を用いた一刀切り問題の解法
情報数理工学実験第二A・B/コンピュータサイエンス実験第二A・B (MICS実験第二)
2016年度後学期
第4ラウンド
岡本 吉央
概要
「紙を折り,ある直線に沿って切る.これによってどのような形が切り出せるのか?」これは「一刀切り問題」と呼ばれ,1998年にDemaine, Demaine, Lubiwにより「直線によって構成されたどんな形も切り出せる」ことが証明された.この実験では,彼らのアルゴリズムを実装し,実際に切り出せることを確認する.実装にはRubyを使用する.
キーワード:計算幾何学,計算折り紙,アルゴリズム
レポート
- 締切:2月13日 (月) 13:00 (もちろん厳守)
- 形式:紙媒体のものと電子媒体のものの両方
- 提出先 (紙媒体):西4号館4階事務室前のレポート提出箱「岡本」
- 提出先 (電子媒体):岡本宛にメールで (メーリングリスト宛ではないので注意),bzip2などで適当に圧縮するとよい
- 再提出が必要な場合,2月20日 (月) の16:00までに個人 (メーリングリストへ登録されているアドレス) 宛のメールで連絡する
スケジュール
- 1/11 (水) 一刀切り入門,Ruby入門
- 1/16 (月) 三角形の一刀切り
- 1/18 (水) 直線骨格の構成 (1):凸多角形
- 1/23 (月) 凸多角形の一刀切り
- 1/25 (水) 直線骨格の構成 (2):単純多角形
- 1/30 (月) 単純多角形の一刀切り
- 2/1 (水) レポート作成
実験資料
一刀切りの例
実験テキストの訂正表 (見つけたら教えて下さい)
- P1,スケジュール:1/18から2/1まで,「月曜日」と「水曜日」を逆転.
- P5, 真ん中あたり:「大文字あってはいけない」→「大文字であってはいけない」
- P30,$x'_i$ と $y'_i$ を定める式:「$\alpha_1$」→「$\alpha_i$」(8か所)
- P30,$y'_i$ を定める式:2つ目の「$\sin$」→「$\cos$」
- P30, アルゴリズム2の6行目:$i^*$ と $i^*+1$ 以外の $i$ に対して,
$v_i$ と $v'_i$ を結ぶ線分も $S$ に格納しなければならない.
- P34,囲み注意の後:「実際この紙を折ってみる」ときに,垂線として得られる線は谷折りであるとする
- P34,囲み注意の4行下:「それは上から見る」→「それを上から見る」
- P34,囲み注意の6行下:「折りたたむことである」→「折りたためばよい」
- P34,脚注:「受け取った紙」→「印刷した紙」
- P35, 1行目:「推薦」→「垂線」
- P39,上の図:多角形の外側の直線骨格が間違っている.正しいのは,そのページの下の図.
補足情報
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okamotoy@uec.ac.jp