日記


1999/4/30

今日で4月も終わりですね。
朝は科学技術政策研究所で久しぶりに平澤先生にお会いしました。
お借りしていた段ボール箱4箱を返却しました。ありがとうございました。

午後は講義があったので、駒場に帰って来ました。
あと、テープ起こしもしてます。
これはかなり急いでやらないとマズイ、ということで。


1999/4/29

論文を漁りました。
線形計画、貪欲算法に関するもので、Monge matrixなんかも調べてます。
それを読むことが当面の目標。


1999/4/27

中大で前回の実験のレポートをあずかったので、採点をする仕事が発生した。
採点は毎週やらなくちゃいけないわけで、非常に大変な作業であるわけだ。
うんうん。

KTYYのゼミも頭が半分くらいボーっとしてましたね。
なんかダメ。
研究テーマも決まらない。
明日、数理の図書に行って、本をパラパラめくってみます。


1999/4/26

どうも、月曜の朝は眠い。
高千穂に遅刻しそうになる。

輪読はどうにかやり遂げる(?)。
情報処理TAも何とかやり遂げる。

あと、金曜日に科学技術政策研究所に行く予定が決まった。


1999/4/25

明日、中村研の輪読があるので、その準備。
線形計画法のところを読んでいましたが、ここは内容とは直接関係ないところ。
しかし、かなり手間取って本題の最短経路のところが読めてない!
ということで、泊まる危機に瀕しましたが、なんとか切り抜けてセーフ。

あと、すこし机の上を片付けました。
それと、SOSメーリングリストができました。
エラーメールで手を煩わせたみなさん、ありがとうございました。


1999/4/24

今日は久々に運動したっていう感じです。
バドミントンやりまくりです。
朝もやったし、夜もやったし、ふふふふ。


1999/4/23

昨日は広域科学歓迎会があって、そのまま泊まってしまいました。

金曜日は講義とゼミの日です。
講義は1限と3限。
こちらもだんだんと混迷の度合を深めています。

中村研ゼミの発表は僕でした。
一応、セルオートマトンのことを発表しましたけど、あまり内容がありませんでした。
一旦、セルオートマトンからは手を引きます。
最近、柏原さんからCone(錐)を勧められてるので、少しその関係の本もめくってみるかもしれません。

あと、SOS。
今日は鈴木君で、内容は火山の話でした。
いろいろ面白い話とかエピソードとかあって、よかったです。
でも、全然頭に入らないですね、ああいう個別知識は。
SOSの日程は少し変更になって、金曜日と水曜日を交互に行なうようにすることになります。


1999/4/22

木曜日は中村先生の日です。
講義は正則表現のことと帰納的関数のことでしたが、段々と混迷の度合を深めて来た感じがあります。
TAは無難にこなすといった感じですが、UNIXが落ちてたらしくてかなり困ってしまいました。

後、卒研IIのページをotssアカウントに移しました。


1999/4/21

今日と明日は修士の中間発表です。
出来る限り出席して聴こうとは思ってるんですがいろいろあるので難しいところです。

午前中は講義です。1限は植田さん、2限は小河さん。
小河さんの講義は初回でしたが、小河さんらしい丁寧な説明でした。
今日は基礎的なところという感じでした。

午後は、履修届を出した後、中間発表を聴いていました。
人文地理の方々の発表もはじめて聴きましたが、やっぱり業界が違うなぁ、という感触を受けましたね。


1999/4/20

今日は中大の日です.

一応,実験TA初日で緊張してますが,単振り子ではプリンタが止まっちゃったり,配線が切れてたりとか,トラブル続きで学生さんには迷惑をかけまくっちゃいました.
ヤング率は無難に出来たんじゃないでしょうか.
計算は大変だったけど,あれだけやっとけばレポート書くとき楽になるんじゃないかな.

その後は帰って来て,KTYYゼミ.
すいません,寝てました.

あと,金曜日のゼミのレジュメを作りあげました.
何か,内容がないです.
ほとんど知られてることしか書いてないような感じもしますが,万策尽きた感じですね.


1999/4/19

今日はTA・輪読の日です.

1,2限は高千穂ですが,僕が慣れていないシステムのため,わからないことだらけでした.
学生さんに質問されてもどうしたらいいのか全然わかりませんでした.

3限は輪読でした.
徹夜の甲斐あってか(?)何とかやりとげました.
まだ,2章が終わってないので来週もやる必要があります.
今週の中村研ゼミの発表も当たっているので,あと1週間は発表者が岡本ばっかりになっちゃいます.

4限は情報処理TAです.
この時間はなんか人が多いですね.
田中先生の話も2度目ですが,やはり同じことを話すんですね.
中村先生もだいぶ新しいシステムに慣れて来たような感じです.
次回からは本格的な授業になるので,頑張って行きます.
あと,履修届けとかださなきゃいけない.


1999/4/18

輪読のレジュメを作ってます.
一応,最小全域木問題のKruskalのアルゴリズムとPrimのアルゴリズムの証明を読んでます.
あと,そのアルゴリズムの計算効率,および,線形計画法との関係もやるようです.
まだそこまで読めてないので,ちょっと夜を徹するかもしれません.


1999/4/17

お休みですが,学校に来てます.
19日に中村研の輪読が当たってるので,その部分の資料を作りに来たって言う感じです.

また,柏原さんに昨日の高畑さんのゼミ発表の解説をしてもらいました.
なるほど,っていう感じがかなり掴めましたが,本当に理解してるかっていうとまだ少し心配なところが多いです.
まぁ,まわりの方には迷惑でしょうが少し気楽にやって行くことにします.

実は,金曜日にゼミの発表も当たってるのですが,何を話そうかなぁ.
まぁ一応,カントール集合上の力学系としてセルオートマトンを捉えるっていう話しにしましょう.
それなら,卒論の続きとして妥当かな.


1999/4/16

金曜日は講義とゼミの日です.
1限は池上先生です.
先学期はカオスの話でしたが,今学期はTuring, von Neumann, Winnerの話ということだそうです.
今日は,Turingの話の中でもTuring Machine をやりました.

3限は金子先生です.
池上先生も金子先生も複雑系の研究で有名な人です.
聞いておいても損はないだろうぐらいの気持ちで聞いています.
こちらの内容はカオスの話です.
今日はLorenz Chaosの話でした.
少し話をはし折られ過ぎのような感じもしますが,今日の話は知ってる話だったのでなんとかついていくことができました.
もしかしたら,次回から人数がガクンと減るかもしれません.

4限はゼミです.
今日は高畑さんの多面体のはなしでしたが,全くわかりませんでした.
自分の知らなすぎさに驚愕ですね.
もっと勉強して出直して来いって言われてもしかたがないですね.

実は夜はSOSゼミで,4年生の部屋を借りてやってしまいました.
一応,僕が担当で,サイエンス・ウォーズの話をしました.
そのあとの議論もだいぶ盛り上がったんで,内容としてはよかったんじゃないでしょうか.

あと,嶋田さんの講義の自分の担当を決めました.
ゲーム理論のところをとっちゃいました.
これなら,自分も少し話をしってるし,理論の話なので生態のことを知らなくても読めるだろうとタカを括ってしまいました.
まだ読みはじめてはいないんですが,そんな甘い気持ちでいいんかな.


1999/4/15

木曜日は中村先生の日なのでそのような内容です。
2限は講義ですが、今日は言語とオートマトンをやりました。
進度が少し速かったかもしれません。
自分もわけわからない質問をしちゃったりしましたけど.....。

4限は情報処理TAです。
今日は初日なので、田中先生の方から設備についての細かな説明がありました。
システムが不安定っぽく、フリーズしてる人が続出してました。
<Fn>キーは慣れるまで大変そうです。

研究としては、明日のSOSゼミのレジュメを書いてます。
まだ書き終わってないので、ぞくぞく書きたいです。
内容は専門とは全く関係ないです。
これはゼミの方針がそうだからです。
サイエンス・ウォーズをやります。
現代思想のサイエンス・ウォーズ特集の一部しか読んでませんが、その内容から議論を膨らませていくつもりです。


1999/4/14

まだ、origamiをやってます。
Scienceの記事「Proving a Link Between Logic And Origami」というのを入手しました。
折り紙のあるFlat-Folding問題(折り上がったものが立体的にならないようにできるかどうかを判定する問題)がnot-all-true 3-SAT問題と等価であるとのことです。
しかし、それを折るためには「triangle-twist」という高度な折り技を駆使しなくてはならず、それが出来るまで3時間程かかってしましました。

今日は講義の日なので、1限は学部の講義、4限は大学院の講義ということで。
1限の植田さんの講義は以前とったことがあるのですが、もう一度興味で聞いています。
内容は、認知科学と人工知能。
そういえば、植田さんは「複雑系入門」にも論文がとりあげられてました。

4限の嶋田さんの講義は生態ですが、輪読だそうです。
J.Maynard Smithの「Evolutionary Genetics」に決まりました。
これなら読めそうです。
他の2冊はどう考えても読めないでしょう。
特に、「生態学における時空間ダイナミクス」は高度すぎるでしょう。


1999/4/13

今日は、中大の実験がないので、一日中駒場にいました。
origami mathematics の研究というのがあるらしいことを知りました。
日本のorigamiが数学の題材として取り上げられているようです。
定規とコンパスでは「作図不可能」な角の3等分も折り紙ではできるということです。

あと、卒研IIのインタビューページの更新もしました。
もっとすすめなきゃいけないんですが。


1999/4/12

高千穂のTAの初日。
どうやら、WindowsNTでWordとExcelとHTMLをやるらしい。
実はWordもExcelもあまり使わないので、自分が教えをたくさん受けそうな感じです。

あと、情報処理のTAの日程が決まりました。
月曜4限と木曜4限です。
月曜はバイトの日になっちゃいました。


1999/4/11

卒研のときにやっていた「区間力学系としてのセルオートマトン」はどうも綺麗ではないな、とおもっていたんですが、カントール集合上の力学系にすれば綺麗になることに気づきました。( っということを、こんなところに書いてしまっていいのだろうか....。)

セルオートマトン自体がカントール集合上の力学系と同一視できるということはよく知られていることですが、それをうまく使った話は聞いたことがないので、その方向を少し探ってみて、再来週のゼミぐらいで発表できたらよいかな、と思ってます。


1999/4/9

金子先生の講義に出場しました。
やっぱり、カオスの講義のようです。

無限マトロイドの論文を読みそうで、読んでないです。
一応、先生に参考本を借りました。

Combinatorial Optimization の第1章は読み終わったので、
第2章を読んでます。
最小木問題のPrimのアルゴリズムを覚えた。

  1. 任意の点を選ぶ。
  2. 選んだ点にくっついてる辺で、重みが一番小さい枝を選ぶ。
  3. すると、(誘導)部分グラフができる。
  4. その誘導部分グラフのいずれかの点にくっついてる辺で、重みが一番小さい枝を選ぶ。
  5. それを繰り返して、すべての点がはいってきたらおしまい。

この証明を読んでいるところ。


1999/4/7

組織の意思決定に関する Garbage Can Model を知った。
そのモデルを計算機に乗せるためにC++の参考書を開きながら、打ち込み中。
Fortranのコードを解読する必要があるのだけども、それに一苦労しそう。


1999/4/6

中央大学に行って、物理学実験の打ち合せをしてきました。

僕の担当は、「単振り子」と「ヤング率」です。

単振り子は力学の基本。
まず、自由振動をさせて、その様子をパソコンに取り込む。
そこから、力学的エネルギー保存の法則が成り立つかどうなのかを考察する。
周期を求めるのには計算上のテクニックが必要になる。 次に、おもりを水につけて減衰振動をさせる。
このときの対数減衰率を計算する。

ヤング率は物理の講義ではやらないけども、実験ではよくやるみたい。
ヤング率を求めるためには、7つ程のパラメータを計測する必要があり、その誤差評価がこの実験の大きな目的。
あとは、計測器としてノギスとマイクロメーターを使用する。
その使い方の習得も目的のひとつ。

どちらも実験自体は楽だけども、データの整理が大変だと思います。
学生さん、がんばってくださいな。

中央大学から帰って来てからはKTYYのゼミに出席。
なぜか自己紹介をしました。


1999/4/5

中村研ゼミの日程が決まりました。
Combinatorial Optimization を読む担当が一番なので、ここ何日かはそれを読むことが目標でしょう。

また、SOSの準備をするためにいろいろとやってますが、それはまだできてません。
卒研IIの後かたづけもまだ全然できていないので、それもやらなきゃ.....。
きゃー。


1999/4/2

マトロイド(matroid)の5つの定義。

  1. 独立集合による定義
    E を有限集合、I⊆ 2E とする。 このとき、2つ組M=(E,I)が次の3つの条件を満たすとき、Mをマトロイドという。
    1. φ∈I
    2. XI かつ YX ならば、YI
    3. X,YI かつ |X|<|Y| ならば、 ある eY-Xが存在して、X∪{e}∈I
    このとき、Iの要素をマトロイドMの独立集合(independence set)と呼ぶ。

  2. サーキットによる定義
    E を有限集合、C⊆ 2E とする。 このとき、2つ組M=(E,C)が次の3つの条件を満たすとき、Mをマトロイドという。
    1. φ∈C ではない 。
    2. X,YC かつ XY ならば X=Y
    3. X,YC かつ eXY ならば、ある ZC が存在して、Z ⊆ (XY)-{e} 。
    このとき、Cの要素をマトロイドMのサーキット(circuit)と呼ぶ。

  3. ベースによる定義
    E を有限集合、B⊆ 2E とする。 このとき、2つ組M=(E,B)が次の2つの条件を満たすとき、Mをマトロイドという。
    1. B は非空である。
    2. X,YB かつ xX-Y ならば、ある yY-X が存在して、(X∪{x})∪{y} ∈B
    このとき、Bの要素をマトロイドMのベース(base)と呼ぶ。

  4. 階数関数による定義
    E を有限集合、r:2EZ+∪{0} とする。 このとき、2つ組M=(E,r)が次の3つの条件を満たすとき、Mをマトロイドという。
    1. XE ならば、0 ≦ r(X) ≦ |X| 。
    2. XYE ならば、r(X) ≦r(Y) 。
    3. X,YE ならば、r(XY) + r(XY) ≦ r(X) + r(Y) 。
    このとき、r を階数関数(rank function)と呼ぶ。

  5. 閉包による定義
    E を有限集合、cl:2E→2E とする。 このとき、2つ組M=(E,cl)が次の4つの条件を満たすとき、Mをマトロイドという。
    1. XE ならば、X ⊆ cl(X) 。
    2. XYE ならば、cl(X) ⊆ cl(Y) 。
    3. XE ならば、cl(cl(X)) = cl(X) 。
    4. XE かつ xE かつ y∈ cl(X ∪ {x} - clX ならば、x ∈ cl(X ∪ {y} 。
    このとき、cl(X) をXの閉包(closure)と呼ぶ。

この5つの定義は等価らしいが、証明は読んでいない。


1999/4/1

今日はminimum spanning treeを求めるアルゴリズムを覚えた。

Kruskalのアルゴリズムと言うらしい。
Greedy Algorithmの典型例なので、アルゴリズム自体は簡単。

  1. 重みが一番小さな枝を選ぶ。
  2. 次に重みが一番小さな枝を選ぶ。
    ただし、回路ができないように選ばなくてはならない。
  3. n -1 本の枝を選んだら終了。
    ただし、n は頂点の数。

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Last modified: Fri Apr 30 16:27:30 1999